海の国イリアには元々、イリアっていう妖精の住む、常若の国だったっていう伝説があるのよ?
常若っていうのはね、年を取らないって意味。
つまり、この国に住んでいる限り、永遠に若いままでいられたんですって。 ……ところが!!!
ある日、この国に、外から一人の人間の男がやってきたの。
そして、その男はイリアに恋をした……
男は、ずっと遠くにある星都から来た旅人だった。
何年かはこの国で過ごしたけど、だんだん故郷の星都が恋しくなったの。
それで、ある日男は、イリアを連れて星都へ帰ることにしたの。
……その時よ!!
イリアが、男に連れられて、この国の境界を跨いで、外へ出た瞬間……
永遠の若さを手に入れていたはずのイリアは、瞬く間にお婆ちゃんの姿になってしまった……
これが、この国に伝わる伝説。どう?気に入った? |